IUGC

研究プロジェクト

現代数学の新たな可能性を追求する

IUGC

※ IUGC(Inter-universal Geometry Center=宇宙際幾何学センター)

日本で生まれた世界的な数学理論、IUT理論(宇宙際タイヒミューラー理論)の研究施設であるIUGCが2023年7月に設立されました。所長には加藤文元、副所長には教授であり国際的な数学者、イヴァン・フェセンコが就任。IUT理論を推進・普及し、数学の未来を切り開いていきます。

ZEN大学教授・IUGC副所⻑

イヴァン・フェセンコ

Ivan Fesenko

数学者。ZEN大学ではIUGC副所長に就任して、「宇宙際タイヒミューラー理論」の入門の授業を担当予定。現在は中国・西湖大学所属

記載しているZEN大学(仮称)の大学名や職名は全て予定です。

革新的な理論を生み出す日本人の潜在力に期待

IUT理論(宇宙際タイヒミューラー理論)は、2012年から京都大学の数論幾何学者の望月新一教授が提唱している、全く新しい視点から自然数の足し算と掛け算の複雑な関係を解き明かす画期的な理論です。
望月教授が、今世紀中の証明は不可能などと言われていた数学の重要問題「ABC予想」を、IUT理論を用いて解決したと世界的なニュースになったことを、覚えている方も多いでしょう。

IUT理論は普通の数学の理論とはレベルが違います。完全に新しく、素晴らしく、美しく、しかもABC予想の解決という明確な結果も出しています。アインシュタインの相対性理論と同じように、この先何百年も人類史上に記憶され続けるでしょう。

上記はIUTの主要な定理のイメージ図

ZEN大学では、そんなIUT理論を研究する拠点となるIUGC(宇宙際幾何学センター)を設立します。開設するコース全てに合格すれば、世界中のあらゆる大学の数学科の学生よりもIUT理論に関する知識が備わっている状態になります。その中から現れる、素質を開花させる学生。そういった若者には、賞などを用意し、IUT理論を本格的に研究するコミュニティーに継続的に参加してもらおうと思っています。
IUGCでは従来の大学の枠組みでは規制などによってできなかった事柄にどんどんチャレンジしていきます。例えば、より広範な分野の人材との連携を図ります。数論の諸問題においてイノベーティブな解決策を生み出そうとしたら、必ず壁にぶつかります。その壁を乗り越えるにはどうしたらいいか。日本の産業界も含め、異分野で活躍するイノベーターやパイオニアから学ぶことで、障害や限界をブレークスルーするさまざまなヒントが得られるでしょう。
AIに代表される第4次産業革命の時代と言われる中で、数学を学ぶ重要性はこれまでになく高まっています。世界各国のリーダーたちも国民の数学の知識や数学的な思考が伸びなければ、国力は成長しないと考えているようです。その中でも、日本人には独特の潜在能力がある。私はそう捉えています。数学の先駆者、先見者は日本人に多く、日本は数論幾何学の世界的中心地と言えます。
だからこそ、純粋数学や数論に興味を持つ若者には、ぜひ研究室の扉を叩いてほしい。難解ではありますが、IUT理論を理解し、発展させる数学者はすでに世界に20人以上も生まれています。その次のひとりとなるべく、ぜひ私と一緒に、IUT理論の研究に果敢に挑戦してほしいと願っています。

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